街のイルミネーションがきれいな季節になりました!

今年も残りわずかとなってきましたね。あれよあれよと2025年も最後の月を迎え、まだ受け止めきれないこの頃です。
11月は初めてのビジネス研究会を実施しました。様々なビジネスを多角的に知ることで、興味が湧いたり、見識を深めるきっかけになれば嬉しいです。

失敗事例から見えてくるもの

ビジネス研究会の第1回は「失敗から学ぶ」をテーマに、脱毛会社やオルツなどの直近事例を題材に議論しました。
参加者からは「普段考えない情報に触れて視野が広がった」という声をいただき、オンラインの図書セッションより深い会話ができたと感じています。

議論の中で印象的だったのは、「後から見れば明らかな問題点があったのに、なぜそこまで悪化したのか」という問いです。
失敗事例を振り返ると、兆候は早い段階から見えていたはずなのです。

失敗が起きる理由は大きく二つ。
「決断できる人がいない」ことと「正しい情報が上がっていない」ことです。
その背景にあるのが正常性バイアス。危険な状況でも周囲が何も行動しないと「大丈夫だろう」と思い込んでしまう心理です。皆が様子見をして誰も声を上げない。気づいたときには手遅れになっている。

失敗の主な理由は「想定していないこと」です。
想定できていれば対策も打てる。だからこそ、さまざまな事例を知り、構造を理解することが重要なのです。

議論を深めるために必要なこと

議論を深めるには二つの要素が不可欠です。

一つは抽象化する力
個別の事例から本質的な構造を見抜く力です。「なぜそうなったのか」を抽象化して理解することで、選択の精度が上がります。異なる業界や時代の事例でも、抽象化すれば共通する構造が見えてくるのです。

もう一つは目的意識を持つこと
何のために議論するのか。この目的意識がないと、議論は散漫になり深まりません。
チームとして動く場合、組織の目標に対してどういうベクトルを向いているのか。このベクトル合わせができていないと、チームはうまく機能しません。

課題図書『新ロジ』で知った「アブダクション」という概念も印象的でした。
これは、既存の観点に縛られずに異なる視点から問題を解決する思考法、言い換えれば「見立てる力」です。
Appleのスマートフォン開発やテスラモーターズは、従来の延長線上では考えなかった好例です。異分野のプロフェッショナルが新しい分野に参入することで、従来の専門家にはない観点を発見する。これがイノベーションの源泉です。

チームとして機能するために

チームへの帰属意識と組織目標への共感も大切です。
チームが大変なとき、多くの人は足りない部分を補おうとします。それが自然な姿です。
異なる強みを持つ人々が集まることは強みですが、目指す方向が共有されていなければ機能しません。

議論を深めるには、コミュニケーションの質も重要です。相手が何を求めているかにフォーカスし、腹を割って話せる関係を築く。自分の見られ方ばかり気にせず、相手に向き合う姿勢が本当のコミュニケーションを生みます。

課題図書セッションやビジネス研究会を通じて、より議論を深められるよう哲学的なテーマや価値観に触れる内容を扱っていきます。
普段なかなか言語化されない考え方や視点を共有し合える場、それが取り組みの価値だと感じています。

年内はあと1ヶ月。体調に気をつけながら、ラストスパートを走り切りましょう。