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コロナ禍の観光地、江ノ島での実証実験レポート

観光都市藤沢市 江ノ島を舞台に実証実験

株式会社トライ・ワークスは、藤沢市(市長:鈴木 恒夫)、東日本電信電話株式会社神奈川事業部(神奈川事業部長:中西 裕信、以下「NTT東日本」)と連携して、「enoshima-free-wifi」を活用した人流解析の実証実験を2021年7月に終了いたしました。
これに伴い、本実証実験の推進にあたって、データドリブンマーケティングやデータの安心・安全な利活用における実績を持つ博報堂DYグループの協力も得て、データ分析とそれに基づく本市観光施策への提言等を行いました。

藤沢市プレスリリース
リリース資料(PDF)

1.実証実験の実施概要
(1) Wi-Fi設置場所

① 江の島観光案内所
② 江の島エスカー1区乗り場
③ 江の島サムエル・コッキング苑入口

(2) 実施期間

2020年3月1日(日) ~ 7月13日(月) ※設置は2020年2月28日(金)に実施

(3) 実施内容

① 江の島フリーWi-Fi サービスの構築
江の島島内 3 カ所でご利用いただける、江の島フリーWi-Fi を新たに構築。
(SSID : enoshima-free-wifi) ※接続時間 180 分/回 1日 5 回まで

② 江の島フリーWi-Fi を活用した人流解析
江の島フリーWi-Fi サービスを活用することで、江の島への来訪者数やサムエル・コッキング苑への入苑者数の推計を実施。
また、利用者がスマートフォンやタブレットで江の島フリーWi-Fi に接続時に、「d-dive」 によるWi-Fi 認証を行うことで個人属性の収集を実施し、このデータをもとに人流解析を実施。

2.結果概要
(1)2020年3月〜7月中旬まで、藤沢市での実証実験を実施し来訪者数のカウントを実施

居住地調査では、コロナの影響からか、訪問者の約70%は東京都と神奈川県からの来訪であることがわかった。一方で、コロナ禍以前に多かったインバウンド観光客は、全体の5%にとどまった。

計測期間中、平均して1日に約1.3万人が来訪しており、一斉休校要請期間や緊急事態宣言期間は、それらを除く期間(以下「通常期」という。)の50-80%程度まで来訪者が減少していることが計測された。また、通常期の土日訪問者数は、平日と比較して1.6倍程度の約2.0万人が来訪していることが計測された。
さらに、コロナ禍における緊急事態宣言期間が明けても、即座に来訪数の回復は見られず、観光施設の営業再開を契機に来訪数が着実に増加していることが計測された。これを裏付ける情報として来訪目的の調査では、営業再開前後で観光施設訪問を目的とする来訪数が伸長していることもわかった。
① 水族館  2.12倍
② 温泉    1.59倍
③ サイクリング・ショッピング 1.46倍
江の島への来訪経路としては、江ノ島電鉄と小田急江ノ島線の利用割合が訪問者数の約50%を占め、ついで多かったのは自動車、自転車・徒歩、バイクなど近隣からの訪問を伺わせる交通機関の利用割合が約35%となった。そのほかバスやモノレール等が続いた。

(2)江の島内のアクセスポイントごとの来場者数カウントによる人流計測を実現

江の島内での人流計測においては、計測した3拠点での混雑度を、自動的に3段階に分けて判定・測定することも可能であることがわかった。
弁財天仲見世通りから1時間ほど遅れて、エスカーやコッキング苑が混雑していることが分かる。

これによると、約1割の人が3地点全てを訪問していることが分かった。

3.総評

藤沢市 経済部 観光シティプロモーション課さまからは以下のコメントをいただきました。

3箇所の地点で計測することにより、江の島内の人流を明らかにする調査結果についても得ることができた。
計測地点を増設することで、個人を特定せずにさらに詳細な人流調査ができると期待できる。

この分析結果から、各種意向調査を通し、江の島への訪問者数拡大に向けて、異なる5つのターゲットに合わせた観光プロモーション施策の提言を受けたので、今後の観光施策に活かしていきたい。

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