AIに手を焼いた話
求める範囲を超えて不要なデータ収集を始めたり、冗長な回答を繰り返したりして、AIが目的からどんどん遠ざかっていく。
そんなやり取りに付き合わされた朝がありました。
指摘しても、また似たようなことを繰り返す。
何度言っても直らない、非生産的なやりとりでした。
プロンプトが意図せぬ形で拡大解釈されたのか、それとも別の理由なのか。
振り返ると、「さすがに文脈でわかるだろう」と思って、あえて明文化していなかった「望まないこと」が、そのままアウトプットに出てしまっていたようなのです。
質の良い成果を出すために
質の良い成果を出すには、何をしたいかという目的と、どこまで到達したいかという目標、そこに至る適切なプロセス設計が要ります。
ただ、それだけでは足りません。
目的や目標をどれだけ丁寧に扱っても、すべてを言葉にすることはできない。
だからこそ、ありたい姿と、望ましくないことを、あらかじめ共通認識として持っておく必要があります。
そのうえで、実際に目標まで歩みを進めるための、心技体を整えること。
気持ちの持ちよう、身につけたスキルや経験、そしてそれを実行に移す胆力です。
共通認識と、進める力。
この二つが揃って、はじめて質の良い成果につながるのだと思います。
これは、相手がAIでも、人でも、組織でも、基本的に変わらないように思います。
目的地がはっきりしていても、共通認識がずれていれば、歩み方はばらばらになってしまいますし、共通認識があっても、歩みを進める力が育っていなければ、そこにはたどり着けません。
共通認識としてのMVV
共通認識にあたるのが、私たちにとってのMVVです。
都度説明しなくても、ありたい姿(と同時に、避けたいこと)を、みんなが持っておけたら。
ビジネスの現場は、白か黒かがはっきり分かれているわけではなく、都度言葉にできることには限りがあります。
禁止事項を並べていくというやり方もありますが、それでは新しい挑戦や柔軟な判断がしにくくなっていく。
だからこそ、リストではなく物差しとして持っておきたいと思っています。
トライとしてこうありたいという姿を、できるだけ明確な言葉にしたもの。
まずは手触りを感じられるくらいまで、いろんな角度から繰り返し触れて、自分の中に体得していってもらいたいと思っています。
一度で染み込むものではないと思うので、今期も折に触れて向き合う機会を作っていきます。
1人よりも、チームでもっと遠くへ
今期は、共通認識としてのMVVに繰り返し触れるMVV浸透ワークと、それぞれが自分らしい生き方、働き方に向き合い、ビジネスパーソンとしての成長を支援したいと思っています。
前者が共通認識を育てるもの、後者が進める力を育てるものだと捉えてもらえたら、つながりがわかりやすいかもしれません。
個人の力の集合体が組織であり、それが顧客に伴走するポテンシャルに直結するからです。
速さよりも遠さを選べるのは、みんなで動いているからだと思います。
1人よりも、チームでもっと遠くへ。
そんな一年にしていきましょう。


